子どもはゲームウオッチの電池ぶたを何故なくすのか考えてみた。

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ゲームウオッチ(GAME&WATCH、ゲーム&ウオッチ)をはじめとした当時の液晶ゲームの電池ぶたがなくなる原因について論じられている記事はあまり見たことがない気がするので、自分の体験もふまえ、当時の子どもたちがなくした原因について考えてみようと思う。
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●電池ぶたを外すケース(大人の場合)
大人が電池ぶたを外すケースは、電池が切れるか、あとは長期間遊ばない場合に電池を外す場合くらいだろう。大人目線で考えるとこのタイミング以外はなさそうである。電池ぶたを外す=電池ぶたがなくなる要因は限りなく少なく、なくすことはあまりなさそうである。

だが、そこに当時の子どもたちのプレイ環境を考えると、それ以外にもふたを外すケースが存在することが分かる。大人にはない事情があった・・。


・電池購入は一大イベント
ゲームウオッチを遊ぶには、電池(LR43またはLR44)が2個必要である。ゲームウオッチ裏面に昔書いた電話番号によると、市外局番が1桁、町名も吸収合併されたような田舎では、電池を買える店が近くにあるわけもなく、そもそもコンビニなんてのもない昔。電池購入するのにも親に頼って車で買いに行く必要があった。ネットで即購入できる現在と違って電池調達は一大イベントだったのである。

・電池の購入は小遣いから
当たり前だが電池を購入するにはお金が必要。この電池代が子どもにとって大きい。なけなしの小遣いで買える量には限度がある。それにゲームウオッチだけでなくガチャガチャにも使いたい。よって、できるだけ電池を長持ちさせたいと考えるのである。


●電池交換によるデメリットを考える
電池の消耗はなるべく抑えたいものの、いざ交換するとデメリットもあるわけだが。

・ハイスコアが消えるけど・・・
子どもたちにとって、ゲームウオッチはそうぽんぽん買ってもらえるものではなく、一度買ってもらったらひたすら遊び尽くし、カンストまでやりこんだものだ。初期のものは999点が最高点であり、1000点以上取ってもハイスコアは999のまま変わらなかった。その程度はほぼ達成しており、何のためらいもなくハイスコアは消せるのである。
ちなみにこちらは今年撮影したものであるが、ドンキーコングJR.のプレイ動画。結構手が覚えている。

・アラーム・時計機能が付いているけど・・・

ゲームウオッチの名のとおり、時計としての機能や、アラーム機能などを備えているが、そのアラームが目覚まし時計に勝てるわけもなく、かつ分刻みのスケジュールなど子どもにあるわけもなく、最初に何回かアラーム専用のキャラクターを見てアラーム音を確認したら、それっきり使うことはほとんどなかったものだ。

よって、子どもにとって電池交換によるデメリットは存在しない。


●子どもが電池をなくすまで

・全ての始まり、箱・説明書の紛失
購入直後からゲームウオッチを箱にしまうことはせずに、そのまま箱、説明書とも行方不明になってしまうのはよくあること。また、仮にまめに箱にしまっていても、だんだんとパッケージも劣化してくる。劣化が進むと、発泡スチロールがボロボロ崩れてきて出し入れが嫌になってくる。やがて箱にしまわなくなり、パッケージも説明書もどこかへ行ってしまう。箱・説明書の紛失はどうあがいても避けられない運命なのだ。

箱、説明書をなくし、むき出しとなったゲームウオッチ。そしてやがてやってくる電池切れとの闘い。

・使わないときは電池を外す
電池を外しっぱなしにすると貴重な電池をなくしてしまうので、遊ばないときは片方の電池を裏側にしてふたをする。これならふたもなくさない、完璧な作成である。おそらくやってはいけないのだろうが、気にしない。

・複数台で電池を共有する

新製品が出るにつれ、やがて増えてくるゲームウオッチ。兄弟それぞれでゲームウオッチを買ってもらうことでも、さらに事態は複雑化する。
そして、電池の消費量は極力抑えたいが故に、複数台での電池の共有が始まる。LR43とLR44では若干厚みが違っていたりするが、強引に入れたり、モノを詰めたりして、同じ電池の使い回しを始める。

・ふたの共存
複数台のゲームウォッチ。やがて賢い子どもは気づいてしまう。電池だけではなく、ふたも共用すれば入れ替えの手間が省けるのでは?
確かに、これで省力化は達成されたかに思える。
そしてあぶれる電池ぶた。紛失するまでには時間はかからない・・・。

というわけで、電池の温存と電池交換作業の省力化を追求した結果、ふたをなくすのでは?と考えてみた。
皆さんの体験談などもぜひ聞いてみたいものである。

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